本のコンシェルジュ
2009 / 07 / 01 ( Wed )
本のコンシェルジュ(大垣書店)

京のビジネス街の目抜き通り烏丸三条に地元の書店大垣書店があります。


         大垣書店


創業は昭和17年で元々は北大路の烏丸西に始まり、6年前に烏丸三条に出店。
今では京都中の書店の売り場面積の総計は京都一といわれています。
若いスタッフを中心に人と本との出会いを感動のあるものにする。それが夢であり、
基本姿勢であるとの基本理念を掲げ、

本の品揃えも時流にあわせ、季節にもあわせ、よく考えられていると好評を博しております。


案内 選択

そんな大垣書店の瀬田の支店で先日新しい催し、”本のコンシェルジュ”が開催
されました。
書店員がお薦めする大人のための文芸作品を朗読、又龍谷のコミッカーズクラブ
による推薦コミックをテーマにトークセッションという新しい催しです。

当日はプロのアナウンサーで今京都で活躍中の植月百枝氏による司会で、
店長の一押し話題の本 "ベストセラー" についてさわりの解説があり、

         本

やはりお薦めは今ベストセラーの村上春樹著『1Q84』、中島敦の『山月記』、
北原亜以子の『誘惑』等で

朗読1 朗読2


そのお薦め本の中の一部をプロのフリーアナウンサーと、植月百枝氏の指導による
京都新聞文化センターの朗読教室の生徒さんによる朗読がありました。


マンガ 龍大コミッカーズ

そのあと龍谷のコミッカーズクラブのメンバーと大垣書店の方による
推薦コミックのミニトークセッションがありました。

年配者には漫画といえばどちらかといえば、若者の読む本と位置付けられて
いますが、なかなかどおして、今回のミニトークセツションを通して、改めて漫画
を見直しました。
お客様の中でも、”いや、漫画も捨てたものではない、一度よんでみようかと思った”
とのコメントもあり、新しい試みはそれなりに効果があったようです。

1Q84.jpg 検索

店内では『1Q84』も入荷して、年配者も子供も手軽に検索ができるシステムが
供えられていて、活用されているのが興味深かったです。

又烏丸三条店では7月8日に芥川賞の作家津村記久子さん、
7月12日には新潮社出版の『学問』の著者山田詠美さんのサイン会も予定されて
いるようです。

12 : 33 : 00 | 京の暮らし | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
みな月
2009 / 06 / 29 ( Mon )
みな月

京の都では6月30日は一年の半分を終わる晦日の日として各神社で
厄除けの神事「茅の輪くぐり」が行われます。

みな月

それとともにこの晦日の日には"みな月" を戴く日ともいわれて
京の都のお菓子屋さんでは6月限定のお菓子として ”みな月”
店頭に並びます。

もともとこの”みな月”の由来は

その昔王朝時代、宮中では冬の間に出来た氷を山中の穴(氷室)に蓄えて
おいて、それを夏に宮中に献上いたしました。
(氷室は衣笠山の西麓にあり他にも十か所今尚現存しているそうです)

この氷の解け具合によってその年の豊凶を占ったとも云われております。

その氷を食する習わしもあったとか、後に氷の変わりに「にほりかちん(氷餅)」
という氷の形ににせたお餅を祝ったとも伝えられております。

この慣わしが今日のお菓子の ”みな月” のはじまりで、町衆にも広がり
小麦粉・米の粉・砂糖を溶いて枠に流し蒸し、小豆の赤は厄除け(魔よけ)とも
いわれていた小豆をのせて二度蒸しをし、氷の形似せた三角形(氷室形)
に切り分けたものをこの晦日に戴くようになったと伝えられております。



鳴海餅本店

今回は創業明治8年の老舗「鳴海餅本店」の”みな月”をご紹介いたします。
白と、抹茶、黒(黒砂糖)の3種類があります。 1個147円です。

厳しい今年の夏も無事過ごせるように祈りながら美味しくいただきました。


鳴海餅本店は大正天皇御即位の膳部に「白むし型押」を賜り、
大正4年京都で初めて餅つき機第1号を完成させ、又大正13年には京都で初めて
栗赤飯を販売した由緒あるお店であります。

鳴海餅本店へは堀川通りの丸太町をあがる(北へ)上立売通の西南角にあります。
11 : 20 : 18 | 京菓子 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
北野天満宮
2009 / 06 / 25 ( Thu )
菅原道真の御誕辰祭(おたんしんさい)

     北野天満宮


6月25日は菅原道真のお誕生日にあたります。

菅原道真公は菅原是善公(文章博士)の第三子として承和12年(845年)
6月25日に京の都で生を受け、延喜3年(903年)2月25日に大宰府にて
薨去されました。これにちなみ毎月25日は天神様の縁日として今も京の都
では親しまれております。

北野天満宮ではこの日は午前9時からお誕辰祭が本殿で営まれます。

前夜から精進潔斎のため参籠していた宮司様や神官の方々が本殿に
おいていろいろなお供え物をし、厳粛に御誕辰祭がおこなわれます。

神官 茅の輪


又この6月の天神さんは「夏越天神」ともいわれ本殿前に直径5mの
「大茅の輪」が茅で作られ、酷暑の真夏を控え庶民の健康・厄除け・
無病息災を願う「茅の輪くぐり」がおこなわれます。

この「茅の輪くぐり」というのは
『備後風土記』には、素戔鳴命に旅の宿を供してその難儀を救った
蘇民将来が、命(みこと)の教えに従い腰に茅の輪を下げたところ
その子孫に至るまで厄疫なく栄えたという逸文の故事にならって
罪穢れを祓い厄難を祓い落とす神事が受け継がれてきたと言われております。

朝早くから老若男女を問わず「茅の輪くぐり」のお参りの列が続きます。

茅の輪をくぐる時は
 1、みな月のなごしの祓いする人は千歳の命のぶるというなり
 2、思ふ事みなつきねとて麻の葉をきりにきりても祓ひつるかな
 3、蘇民将来。蘇民将来。(繰り返して唱ふ)
とあります。

この夏越の祓いは6月30日の晦日に京の都では上賀茂神社、貴船神社、
城南宮などでも行われます。

長五郎餅1 長五郎餅2

北野の名物「長五郎餅」は天神さんの日に境内で販売されています。

長五郎餅の由来は天正年間、北野の景勝地に河内屋長五郎が葭州張りに
床几を並べて参詣客に長年研鑽を積んできた茶果を供しました。

当時の菓子はまだ味も素朴なものでしたが長五郎の編み出した餡をくるんだ
羽二重餅は、上品で洗練された味わいと大層好評で後世の餡入り餅の祖
となったそうです。
又大公秀吉の茶会にも用いられ、「長五郎餅」と名付けられたと言われて
おります。

なめらかな羽二重餅に大納言の漉し餡が包まれほどよい甘さで、とても
口当たりのよいお饅頭です。 1個¥120です。

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両足院(建仁寺塔頭)
2009 / 06 / 22 ( Mon )
両足院(建仁寺塔頭)

         門

臨済宗大本山建仁寺の塔頭に両足院があります。
今から遡ること約650年前に建仁寺第35世龍山徳見を開祖として創建され、御本尊は
阿弥陀如来立像を安置、
創建当初は知足院と称されたが室町時代の再建にあたり仏の別号「両足尊」にちなんで
両足院と名づけられました。


かとう窓 砂紋

唐門から中に入ると白砂の砂紋も乱れることなく見事につけられ、松の青々とした
前庭を通り正面には花頭窓からお庭の風景がまぶしく目に入ります。

龍山徳見禅師は中国元に渡り長く修行を積んでいたが足利尊氏の招きにより
帰国しました。 その帰国に際して禅師を慕い共に日本に来た林浄因という
僧が日本で初めて饅頭を作ったことから「饅頭始祖の寺」とも言われたそうです。
その当時の饅頭は蒸しパンのようなもので、京都には饅頭屋町という地名も
残されております。


茶室 鶴の池

唐門の前庭は桃山時代の枯山水庭園、方丈の前庭は京都府指定名勝の池泉回遊式
庭園(亀庭)、書院の前庭からは、国宝如庵の写し「水月亭」と大村梅軒好みの
「臨月亭」
の茶室を望むことができ、ここでお茶を戴くことができます。

半夏生 半夏生2

又前庭は鶴を表した、第5代茶道藪内流 竹心紹智作庭には「半夏至」が咲き
初夏の緑豊かな中に水際でひときわ涼やかな化粧を施す様子から「半夏至の寺」
とも呼ばれているようです。

半夏至はどくだみ科の植物で別名片白草(かたしろくさ)とも三白草(さんぱくそう)
ともいわれ、水辺に生える多年草で、24節気の夏至から11日目あたりの半夏至ころに
白い葉をつけることから半夏至(はんげしょう)と呼ばれています。

両足院へは京の夜の繁華街でもある花見小路四条を下がって(南へ)突きあたり
に建仁寺があり、その建仁寺の塔頭です。

7月5日まで特別公開をされていますが、拝見するには600円が必要です。

両足院では坐禅道場も開催されておられ全国から参加されているようです。
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鞍馬寺
2009 / 06 / 20 ( Sat )
竹伐り会式(鞍馬寺)

京の都の北の守り神である鞍馬寺は本殿は標高410mの鞍馬山にあります。
叡山電鉄を降りるとまず天狗が出迎えてくれます。

その昔、源義経が遮那王の幼名(牛若丸)のころ修行に励んだ場所でもあります。

鞍馬弘教総本山で御本尊は尊天(護法魔王尊 毘沙門天 千手観音)
国宝の毘沙門天三尊像の内毘沙門天と善賦師童子像は藤原時代前期に
制作されたものといわれております。


天狗 鞍馬寺

 
          門 

       竹伐り会式

その鞍馬寺で今日6月20日 午後2時から ”竹伐り会式” が行われました。

竹伐り会式はの起源は宇多天皇の寛平年間(889年〜897年)で千年の古儀
といわれております。

鞍馬山の中興の祖・峯延上人が護摩の秘法を修していると、北の峰から
大蛇が現れ上人を呑み込もうしました。峯延上人は千手観音菩薩、毘沙門天王、
護摩魔王尊の三身一体尊天の秘密の真言を唱えて一心に祈ったところ、神呪
の霊験が顕れ大蛇は死んで切られ龍ケ獄に捨てられた。
その後もう一匹の大蛇が現れたがあばれることなく、鞍馬寺の香水を護ると
誓ったので本殿の東側に祀られた。 
先に切られた大蛇は雄蛇で、後の大蛇は雌蛇、この故事にちなみ青竹を
雄雌に見立てて伐るのが竹伐り会式であります。

この古儀を受け継ぐためには、数日前から出仕する衆僧・大惣・僧達・仲間衆
は精進潔斎し、山内諸堂は清められ「竹つりの儀」等の準備を重ね当日を
迎えます。

     舞楽

ほら貝の合図で始まった由緒ある儀式では舞楽も奉納されました。
本日の舞楽は「南天招福の舞」、躍動感あふれた古式ゆかしいきれいな舞楽です。

丹波座2 近江座

      竹伐り会式2 
      竹伐り会式3

竹伐り会式では近江座と丹波座にわかれ青竹を五段に伐りその速さを競います。
その勝敗によってその年の両地方の豊作を占うといわれ、今年は丹波座が勝利しました。

このようにして今年も勇壮な僧兵によって水への感謝、災禍を断ち切り吉事を招来する
儀式が行われました。

鞍馬寺へは出町柳から叡山電鉄で終点鞍馬下車、すぐです。
新緑がまばゆい青紅葉のトンネルは秋には見事に色づく風光明媚なところです。

本殿へはケーブルであがることができます。

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