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針供養
2009 / 12 / 08 ( Tue )
法輪寺の ”針供養”

虚空蔵 石段

京の西山、渡月橋を渡った嵐山の中腹にある、京の町では ”嵯峨の虚空蔵さん”として
親しまれている真言宗の 智福山法輪寺があります。御本尊は虚空蔵菩薩。

特に十三詣りでもよく知られ、子供の頃十三詣りで虚空蔵さんにお詣りして帰りには
渡月橋を渡りきるまでは振り向かないこと。せっかく授かった知恵が逃げるからと言
われ振り向かないよう必死で橋を渡ったことを思い出す人も多いかと.........

牛 寅

その知恵、福徳、技芸上達に御利益があるお寺としても有名です。
丑・寅年生まれの護本尊ともいわれ、本堂の前には狛戌ならぬ、丑と寅が出迎えて
くれます。
来年は寅年、廻り年にあたる方はいい福が授かるようお参りされてみては如何でしょう
か。

本堂 針箱

この虚空蔵さんで今日12月8日針供養が行われました。

もともと平安時代に清和天皇によって針供養の堂が建立されたことが由緒とされる
ようで皇室で使用された針をご供養せよとの天皇の命により始められたと言われて
おります。現在も毎年春(2月8日)と師走(12月8日)の2回行われています。

本堂の前に使用済みの針を納める針箱が設けられ、それぞれに針を納めます。
午後1時から本堂で法要が営まれます。

施我鬼 針供養2

御本尊様の前には皇后陛下、皇太子妃殿下、秋篠宮妃殿下、常陸宮妃殿下の針が祀られ
雅楽と古式装束の織姫の舞いとともに針供養のお施餓鬼が行われました。

大きな二段重ねの蒟蒻に、特別の針を刺して技芸上達を祈願いたします。

近年裁縫ということを一般では殆どしなくなり、せいぜいボタンつけくらいになって
しまいましたが、それでも今日はお着物姿の女性が多くお詣りされていて、日本の
着物の素晴らしさが後世に伝えられ、愛されることを祈りました。

虚空蔵(法輪寺)さんへは嵐電、JR嵐山駅下車、渡月橋を南へ約10分です。
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16 : 43 : 33 | 京の暮らし | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
師走の風物詩
2009 / 12 / 07 ( Mon )
京の師走の風物詩
 ”大根だき” 千本釈迦堂


今年もあっという間に師走を迎えてしまいました。

案内 案内2

京では師走になると、”大根だき”が行われ今年も無事健康でこれたことに
感謝しながら、熱熱の大根を感謝をこめて戴きます。

        千本釈迦堂

京の西陣に千本釈迦堂があります。正式には 瑞応山 大報恩寺といいます。
今から約760年前、鎌倉初期安貞元年(1227年)に奥州平泉の藤原秀衡の孫にあたる
求法上人義空により開創されたのが始まりとされています。
御本尊は釈迦如来、この大報恩寺の本堂は、応仁の乱の戦火にも唯一遺った建物で
屋根は檜葺き、純和様の宸殿造りで京都市街地では現存最古の木造建築として国宝
指定されています。
かっては境内は東西が千本通りにあったことから千本釈迦堂と呼ばれるようになり
現在もその通称で親しまれています。

大根だき3 大根だき2

この千本釈迦堂で12月の7日、8日の2日間にわたって大根だきが行われ多くの参拝者
で賑わいます。

そもそもこの大根だきがおこなわれるようになったのは、お釈迦様が12月8日暁天の
明星出現と同時の「さとり」を開かれたことにあやかるため、鎌倉期正応のころ
第3世慈禅上人がこの日を慶賀して盛大に「成道会」を営まれたことに由来します。

慈禅上人は法要を修するに際し、丸い大根4本をたて半分に切って八ケとして、切り口
の平面に釈迦の種子(梵字)を書き大根八ケを大檀の上にお供えして、法を修して
参詣者への「悪魔よけ」とされた。さらにこの悪魔よけの祈祷を済ませた大根を
炊き上げ参詣者に供養されたのが始まりとされています。

大根 行列

今日も沢山の参拝者で賑わっています。朝10時から始まって1時間もしないうちに
長蛇の列ができ、本堂の前から門を出てもまだ行列が続いています。
遠くは関東からも参拝にみえているようです。

熱熱の聖護院大根は大きなお鍋で炊き上げられるがあっという間に空になっていきます。
大きな輪切りにしたお大根は中まで柔らかく、フーフーしながら師走の心まで温まる
京の名物行事です。

大根だきは1椀1,000円です。 また自宅で炊く祈祷済(梵字入り)の大根も1,000円で
販売されています。

大根だきは明日8日も10時から行われています。

千本釈迦堂へは今出川通を西へ市バス203、50、101番上七軒下車、北へ徒歩すぐです。 
17 : 30 : 28 | 京の暮らし | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
洛中・洛外紅葉模様12
2009 / 12 / 02 ( Wed )
洛中・洛外紅葉模様12 ”永観堂”

今年の洛中・洛外紅葉模様の締めくくりは見事な色鮮やかさを見せる ”永観堂”です。

標識  ついじ塀

京の東山連峰の繋がる景勝地に ”永観堂”があります。
浄土宗の西山禅林寺派の総本山で山号は聖衆来迎山で正しくは無量寿院禅林寺と
いいます。ご本尊は阿弥陀如来。

貞観5年(863年)弘法大師の高弟の真紹僧都が清和天皇から寺院建立の許可の下禅林寺
という寺名を賜ったのが始まりとされています。
その禅林寺が大きく発展したのは永観律師の時代とされています。永観律師は境内に
施療院の建設や恵まれない人々のために奔走していました。多くの人々は永観律師を
慕い、禅林寺はいつしか永観堂と呼ばれるようになったようです。

永観堂の阿弥陀様は重要文化財に指定されていて ”みかえり阿弥陀”として有名です。

永観律師は夜を徹して念仏修行に日夜励んでおられたそんなある日(永保2年(1082年)
2月15日の早朝)に東の空がしらじらと明け始めた時、ふっと緊張がとけ一瞬息を
のんだ。目の前には確かに誰かがいる、その人が誰か気づいて足がとまってしまった。
その時「永観 遅し」とふりかえり永観の眼を見詰められた。それはまさに阿弥陀様
だったのです。
その慈悲深い穏やかなお顔、お姿がそのままこの ”みかえり阿弥陀様”の形と
してあらわされ本堂にお祀れされています。
この阿弥陀様は私たちに、遅れるものを待つ姿勢、思いやり深く周りをみつめる姿勢、
そして自身を振り返り見、正しく前へ進むことを教えておられるようです。
毎年2月14,15日にはみかえり念仏行道会が夜を徹して行われます。

臥龍廊下 三鈷の松
臥龍廊                        三鈷の松

広大な敷地内にはいくつものお堂が建てられています。そんな中で開山堂から位牌堂
へ続く廊下は山の斜面に沿って木が組み合わされて起伏の激しい廊下で龍の体内を歩く
ような気分を味わうことから”臥龍廊”と名付けられています。
そのすぐ横に”三鈷の松”がそびえています。三鈷は「知恵」「慈悲」「まごころ」
を表すといわれ、この松を持っていると3つの福が授かるといわれております。

盛り砂 お地蔵さま
盛り砂                      わらべ地蔵

釈迦堂(方丈)と勅使門(唐門)の間には珍しい形をした盛り砂をみることができます。
天皇の使者が見えた時、勅使門から入り先ずこの砂を踏んで身を清めたという
清めの砂といわれ、その形は静と動を表しています。
又、昔は今のように煌々と明かりがあったわけではなく、夜ともなれば真っ暗な境内
で、月の光を砂にあて”明かりとりの砂”としての役割もあったようです。

この方丈は室町時代の建立で書院造り「松鳥図」「群仙図」などの見事な襖絵が
見られます。

画仙堂に続く境内にこんな可愛いお地蔵様をみつけました。知恵と慈悲の
われべ地蔵様です。

       多宝塔
      多宝塔

境内の一番高い所に多宝塔があり、ここからは京都市内が一望でき五山の送り火
も見ることができます。
上部は円形で下部は方形、屋根の上には心柱の九輪と水煙がついている珍しい建造物
です。

永観堂には国宝の「山越阿弥陀図」や重要文化財の「当麻曼荼羅図」
「阿弥陀二十五菩薩来迎図」長谷川等伯の「竹虎図」等の沢山寺宝が所蔵されています。


永観堂の七不思議というのもあります。
①抜け雀・・吉方丈の欄間に描かれた雀の絵が一羽少なく抜け出ていったと伝えられる。
②悲田梅・・永観律師が衆生を救うために植えられた梅で現在奇跡的にその内の
       1本が残っている
③臥龍廊・・開山堂に続く廊下
④三鈷の松・・葉が3本、3つの福が授かる
⑤木魚蛙・・境内に住む蛙の鳴き声が木魚を叩いているように聞こえる。
      が姿を見た人は一人もいない。
⑥火除けの阿弥陀如来・・応仁の乱や数々の戦乱で堂宇が焼失したが、
      なぜかこの阿弥陀如来様だけは焼け残って現在に至る。
⑦岩垣紅葉・・永観堂の急斜面に生える紅葉
       永観堂が建立される前この地に住んでいた藤原関雄が
       「おく山のいわがき紅葉散りぬべし照る日の光見る時なくて」と
       詠まれた歌にちなんで名づけられた。

      紅葉2

紅葉3 紅葉

        紅葉4

永観堂の紅葉は目が覚めるような見事な色づきで、全山紅葉真っ盛りです。
夜間ライトアップもされ、日中の景色と、幽玄に照らし出された紅葉もいずれも楽しむ
ことができます。
 
拝観料は1,000円です。

永観堂へは京都駅から市バス5番 南禅寺永観堂下車徒歩3分、地下鉄東西線蹴上下車
徒歩15分です。

19 : 15 : 31 | 京のお寺・神社 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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