大寒
2010 / 01 / 20 ( Wed )
大寒の京の都

今日1月20日は二十四節気の大寒にあたります。

1月20日から立春までの期間を大寒、寒の内ともいわれ、一年で最も寒い
時期を迎えます。

  ”なつかしき 京の底冷え 覚えつつ ”  高浜 虚子
  ”底冷えの 底という日の 京あたり ”  粟津松彩子

このような京の寒の内のころの俳句も詠まれております。

この大寒のころにも生活の決まりごとがあります。
この時期からお酒や味噌の仕込みの時期を迎えたり、寒天や凍り豆腐なども
造られていきます。
又夏野菜の種蒔きなども行われるそうです。

又、寒さの厳しい中で寒稽古など精神を鍛える寒の行も行われます。

そんな大寒の今日はどうしたことか春のようなポカポカ暖かな一日となりました。
2,3日前の厳しい寒さから一休み、三寒四温を繰り返し、少しづつ、少しづつ
春へと近づいて参ります。

蝋梅

道行く軒先には蠟梅が咲いていて、なんともいえないよい匂いが漂っています。

畑菜かぶら

又この厳しい寒さは京野菜とりわけ根菜、葉野菜がとてもみずみずしくて美味しい
時期です。

京野菜の聖護院かぶら、畑菜などお惣菜として各家庭で食卓に並びます。

畑菜は昔京の都で秦氏、加茂氏と2代勢力をもっていたその秦氏が中国から
日本に伝えた野菜といわれ、節分の前後に京でのみ作られているお野菜で
ちょっと苦味がありますが、とても美味しい野菜です

畑菜からし和え 畑菜の煮物
畑菜のからし和え、 畑菜とおあげのたいたんなどにして戴きます。

かぶら蒸し 蕪炊き
聖護院かぶらは大きくてみずみずしく、よく寒い日にはかぶら蒸しやかぶらの熱熱
などとして戴き、冷えた身体を温めてくれます。

今は地球温暖化で北極の氷も解けだして、地球全体の危機を叫ばれております。
私たちは多くを望みすぎず、自然を大切に与えられた夫々の命を大切に生きて
いかなければならないのですね。
21 : 52 : 06 | 京の暮らし | トラックバック(0) | コメント(1) | page top↑
市比賣神社
2010 / 01 / 17 ( Sun )
女性の守り神 ”市比賣神社”

門

京は河原町通正面を西に入ったところに市比賣神社があります。
延暦14年(795年)藤原冬嗣が平安京の東西市の守護神として東の市屋
(現在の西本願寺)に坊弐町を囲い宗像三神(市寸嶋比賣命(いちきしまひめの
みこと)多紀理毘賣命(たぎりひめのみこと)、多岐都比賣命(たぎつひめの
みこと)を勧講請したのが始まりとされています。その後豊臣秀吉の時代に
現在地に移されたそうです。

この三神ともみな女神様をお祀りされていることから女人の守り神とされ、
女人厄除け、良縁、子授け、安産の御利益があると遠方からも参拝にこられる
ようです。

平安期末の頃より生後50日目・百日目の子供に当神社で「五十顆之餅(いかのもち)」
を戴き含ませると無事成長するという「五十日百日之祝儀」という儀式があり、
安徳天皇誕生の折にも行われたそうで、最近では「愛子内親王」にもその餅が献上
されたそうです。
現在でも京では五十顆之餅」を授かる習慣が残され「お食い初め」の発祥として知られています。

天之真名井 おみくじ

この神社の境内に「天之真名井(あめのまない)と呼ばれる井戸があり、洛陽の
七名水に数えられ、この水に願いをかけて飲むと願い事が一つ叶うといわれ多くの人が
この水を求めて訪れます。
また古来この水は皇室の皇子・皇女御誕生の「産湯」として用いられたようです。
この天之真名井のところには姫だるまのおみくじが沢山納められておます。
このおみくじはここに納めてもよし、持ち帰ってお守りとしてもよしとされています。

舞楽 taiko.jpg 楽器

またこの市比賣神社では「いちひめ雅楽会」が昭和55年に設立され、雅楽は本来宮中
や神社仏閣に仕える人によって演奏されていたものが、明治6年(1813年)にその制限
が解かれ、一般にも雅楽を日本の伝統音楽として伝承していくために飛騨宮司様が
主催され、現在では若い多くの方が習いにこられ、いろいろな催しに活躍されていま
す。又近年世界へも文化交流として活躍されています。

市比賣神社へは京都駅から市バス205番河原町正面下車西へすぐです。
23 : 09 : 23 | 京のお寺・神社 | トラックバック(0) | コメント(1) | page top↑
西陣聖天宮 雨宝院
2010 / 01 / 10 ( Sun )
西陣の聖天さん ”雨宝院 ”

門 こんにゃく封じ

西陣の真ん中に位置するところに「西陣の聖天さん」として京の人々から親しまれて
いる”雨宝院”があります。

大根炊き


今日10日は初庚申の日、雨宝院でこんにゃく封じの御祈祷が
行われています。
諸病苦をこんにゃくに封じ込め役を祓う御祈祷で、聖歓喜天に御祈祷をして
戴いたこんにゃくは家の高い所にしばらくつるしておいて、後はは土に埋めて
役を祓うのだそうです。 参詣者には大根炊きがふるまわれていました。

聖天歓喜尊

雨宝院は真言宗のお寺で正式には 北向山 雨宝院、大聖歓喜寺と号し、
御本尊は「聖天(大聖歓喜天)像」。

弘仁12年(平安初期)、弘法大師が嵯峨天皇の御悩平癒を等身大の歓喜天像を
造って祈願した。その功績により大師は天皇の別荘であった時雨亭を賜り、
雨宝堂(大聖天歓喜寺)としたことに始まるといわれております。

元々はこの辺りは平安貴族が住まいする地で、この雨宝院は今よりももっともっと
広く、千本通りまで境内であったそうです。
東寺と共に皇城鎮護として栄え、大伽藍があったそうですが、応仁の乱などにより荒廃
し、天正年間に再興されたが天明の大火で焼失した後、堂舎が再再興され現在に至って
いるようです。

御本尊の大聖歓喜天は昔から秘仏として直接御像を見て拝まないならわしとなって
いてますが、そのお顔は象面をしておられるそうです。
古来インドでは象は百獣の王として大神力を表して神聖されていました。
密教では聖天さんは大日如来が我々の願いをかなえようと姿を変えられた仏様で
現世利益をかなえてくださるありがたい仏様だそうです。

千手観音

雨宝院の観音堂には平安時代初期に作られた千手観音像が祀られています。
漆箔で腕は10本の立ち姿の観音像は重要文化財に指定されております。

また雨宝院の弘法大師像はお口を開けておられ「阿」東寺の御影堂の弘法大師は「吽」
として相対面しておられます。
雨宝院の大師の「阿」は冷や汗をかくほどつらいことも助けてくださるとの信仰を
集めいるようです。

時雨の松 染殿井

境内にある松は「時雨の松」と呼ばれ久邇宮朝彦親王が当院参詣の折
この松の下でにわか雨をしのがれたことからそう呼ばれているそうで京都市の
保存樹となっています。

境内東南に井戸があり「染殿井」と呼ばれ西陣の五水の一つに数えられ
染め物に用いるとよく染まるといわれ夏の干ばつ時にも涸れることがない
といわれております。

春には歓喜桜、や御衣黄桜が見事に咲き誇る隠れた名所でもあります。
桜の頃に訪れてみてはいかがでしょうか

雨宝院へは市バス59、201、203,101今出川浄福寺下車、北へ徒歩3分です。
15 : 35 : 38 | 京のお寺・神社 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
西院春日神社
2010 / 01 / 07 ( Thu )
若菜節句祭(西院春日神社)

1月7日は五節句の中の一つで、「人日の節供」と平安時代より言われています。
又この人日の節句は、雪間に萌える若菜を食し、無病息災を祈る「若菜の節句」
ともいわれ京の都ではどの家庭でも春の七草を戴くならわしがあります。

七草

 セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハキベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ 

と春の七草を昔は、まな板の上で、”唐土の鳥が、日本の国に入らぬ先に春の七草”と
魔物が入り込まないように歌い囃しながら刻んでお粥を炊いて戴いたようです。

今日は寅年のその七草の日「若菜節句」の日にあたります。

鳥居


京の西院春日町に春日神社があります。
淳和天皇の離宮淳和院(西院)の鎮守社として奈良春日社を勧請したのに始まると
言われご神祭は建御賀豆智命(たけみかづちのみこと)、天児屋根命
(あめのこやねのみこと)、伊波比主命(いわいぬしのみこと)。

淳和天皇皇女崇子内親王が疱瘡に悩まされた時、神前の霊石に疱瘡が生じ、病が快癒
したと伝えられ、以後病気平癒の神様として皇室が崇敬され、皇子誕生の際には胞衣
(えな)を納め健康を祈願されたと言われる神社で、京の町では多くの信仰を集めて
います。

七草粥2 七草粥

 この春日神社では1月7日に古来より若菜祭が営まれ、御神前に春の七草をお供えし、
参拝者に七草粥が接待されています。
 この七草粥は300円で戴くことができます。

     白馬

又この日に限り「白馬(おうま)飾り」が特別に公開されていて、初春の野で若菜を
食する白馬の姿は泰平の世を象徴すると言われこの日に白馬を見ると一年間の邪気を
祓い健康に過ごせるとされ平安時代以来、天皇を始め文武百官が白馬を見る習慣が
あり、宮中では「白馬(あおうま)の節句ともいわれているそうです。

ひおこし 御焼祭

その白馬の人形が飾られ、本殿前では今でも昔ながらの人の手で火を輿し、その
火で御焼祭(古い御札の焼祭)が営まれています。

還来神社 那岐石

境内には還来(もどろき)神社があり、無事還り来るという御利益のある神社です。
淳和院が火災になったとき無事避難、洞裏院が類焼を免れ無事還り来るはこれまった
く神の御加護なりとこの事跡から還来の大神と称せられ旅行の安全を祈る神様とされ
ています。
なんでも二本全国に滋賀県の途中と当地の二社しかない神社とされているようです。

お守り お守り2

還来神社にちなみ天皇、皇后両陛下始め皇室方のご行啓時にはこの護りを献上し、
お持ちになっているそうです。
そのお守りは2,000円で販売されていました。

西院春日神社へは京都駅から市バス205番西大路四条下車西へ2筋、北へ徒歩5分です。
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