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出水の七不思議
2013 / 09 / 18 ( Wed )
出水の七不思議 №7 光清寺


出水の七不思議の七番目は光清寺の「うかれ猫」です

光清寺は正しくは心和山 光清禅寺と称します。
臨済宗建仁寺派に属し、ご本尊は聖観世音菩薩で慈覚大師の作と伝えられて
おります。

光清寺は寛文9年(1669年)に伏見宮邦永親王が御生母の菩提寺として
聚楽地に建立されたそうです。
伏見宮家の縁故により宮準門跡に列せられていて土塀には門跡寺院の
五線が入れられております。

又明治の元勲岩倉具視家の菩提寺でもありお墓もおかれているそうです。



光清寺

玄関前のお庭は昭和の造園家重森三玲の作庭で「心月庭」と名付けられて
おります。

白砂台に石組された小さな庭は金閣寺垣で囲われていて萩の花も
もうすぐ咲きだすとてもきれいな前庭があります。

光清寺 前庭

山門を入ったところに伏見宮邸より移されたとされる鎮守社の弁天堂が
建てられております。

この弁天堂の北側の壁にには「猫・牡丹・蝶」が描かれた絵馬が掲げられて
おります。

この「猫・牡丹・蝶」の図柄は古来から富貴と長久を表す吉兆の図柄と
いわれております。

昔は出水の辺りはお寺以外は畑が広がり夜にもなると真っ暗になりました。
江戸時代後期になりますと、北野社や愛宕参りのお客を目当てに茶屋が
次々と開かれ、琴や三味線の音が聞こえてくる賑わいを見せていきました。

そんなある夜、弁天堂のありに三味線の音にあわせて歌声が聞こえてくると
そこで白衣をまとった天女が舞っていました。

通りがかった人が驚くと、天女の姿がパット消えて、そのあとに真っ赤な
口をあけて、金色の目を光らせた猫が一匹うずくまっていました。

以来夜が静まり三味線の音が聞えだすと猫が絵馬から浮かれだし、女性の
姿になって踊り始めるので大騒ぎとなりました。

そこで時の住職が法力で浮かれ猫を絵馬に閉じ込めてしまいました。
また絵馬に金網をかけ閉じ込めたともいわれてます。

すると衣冠束帯に威儀を正した武士が住職に「私は絵馬の猫の化身だが、
あなたに封じ込められたので不自由で耐えられない。今後は世間を騒がす
ことを決してしないので許してもらえないか」と嘆願しました。
住職は哀れに思い封を解いた。

という伝説が伝えられていて、出水の七不思議のもっとも代表的なお話
として伝えられております。

光清寺絵馬2

その絵馬は現在も原本は痛みがはげしくなってきたので本堂に、その複製
(写真)が弁天堂に仏および学問の守護として掲げられております。

なお光清寺様は拝観寺ではないので自由に拝観はできません。
事前に拝観の申し出をして、許可を頂いてから拝観できます。


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出水の七不思議
2013 / 09 / 17 ( Tue )
出水の七不思議 №6 地福寺

七本松通の出水を下がったところに地福寺があります。

こちらは十二薬師霊場の第5番「日限(ひぎり)薬師」と呼ばれて
信仰を集めています。

地福寺は真言宗の醍醐派に属し宝殊山地福寺と称します。
ご本尊は薬師如来

一説には弘仁年間に右京区太秦安井に創建されたともいわれて
おりますが定かではないそうで、現在地には享保年間に中興の開山道空
上人によって移転されたとも伝えられております。

地福寺

十二薬師霊場とは

平安時代にさかのぼり、当時は京の都では薬師参りが盛んに行われておりました。
特に信仰を集めた十二のお薬師さまに無病息災、当病平癒、厄除けを祈願して
順にめぐる風習があり、夫々にご利益のお薬師さまに、「水薬師」「金剛薬師」
「因幡薬師」「歯痛止薬師」「峰薬師」「日限薬師」「寅薬師」「蛸薬師」
などの札所で信仰を集めていたものです。

この薬師霊場が時代とともに変わり80年間中断しておりましたが昨年新たに
復興したそうです。

地福寺は日限薬師としてご利益をいただいております。

地福寺3-1 地福寺2-1

お寺の境内に落ちている自然石で穴の開いている石に五色の紐を通して
ご本尊さまに奉納し、日限を限って祈願すると耳の病気が治るとして
信仰を集めています。

そんなことからこちらのご本尊である薬師如来を耳の仏様「日限薬師」と
呼ばれております。

地福寺 奉納石2

現在は地福院も石畳ではないので穴の開いた石を見つけることができません。




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出水七不思議
2013 / 09 / 16 ( Mon )
出水の七不思議 №5 五劫院

出水の七不思議の五番目は 五劫院の「寝釈迦」です。


出水の七本松辺りに五劫院という浄土宗鎮西派のお寺があります。
山号は摂取山と号します。 現在は尼寺で公開されていないので
ご縁起はよくわかりません。

五却院山門

こちらの山門のくぐり戸の上の長押の木目に洗われた文様がお釈迦様の
涅槃像に似ていると不思議がられています。

お釈迦様の涅槃像は西方浄土に向けて頭が描かれています。

こちらの長押は向かって右が西側になります。

五却院 涅槃図2

西

涅槃図2

また以前にはこちらの鬼瓦に雀天狗という鬼瓦が置かれていたようで、
これも不思議の一つに数えられていましたが現在は無いようです。
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出水の七不思議
2013 / 09 / 13 ( Fri )
出水の七不思議 №4 極楽寺

出水の七不思議の四番目は極楽寺「金谷水」です

七本松通の出水にある極楽寺は浄土宗で山号を金谷山(きんこうさん)と
号します。

元比叡山にあったお寺だそうで、いつごろ現在地に移ったかは判りません。

こちらの山門にある小袖門が通常は一つですが、極楽寺の小袖門はなぜか
左右にありこの門を「三つ門」とも言われております。

小袖門は大門が閉まってから通れる門で左右にあるのが不思議がられています。


極楽寺 山門


また極楽寺にある井戸水は「金谷水(きんこくすい)」となずけられていて
豊臣秀吉が北野天神さんで催した大茶湯のときに、この金谷水を用いたといわれ
て重宝がられています。

今一つ、この金谷水を飲んで勝負事に臨むと必ず勝つといわれこの金谷水を
別名「勝井戸」と呼ばれて、勝負事をされる方は必勝祈願にお参りされる
方が多いとも言われております。

その井戸はお寺の墓地の入り口に置かれています。

所望される方は必ずお寺にお願いして許可を得てからご利用ください。


極楽寺 金谷水
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出水の七不思議
2013 / 09 / 11 ( Wed )
出水の七不思議 №3 観音寺

出水の七不思議の第3番目は観音寺の「百叩きの門」

観音寺は浄土宗に属し、山号を慈眼山と号し、ご本尊は阿弥陀如来

慶長2年(1607年)に梅林和尚が一条室町に創建され、その後天明の大火で
焼失してしまい正確な寺史は残っていないそうでが、慶長年間に現地に移建された
そうです。

洛陽三十三所観音霊場の第二十七番札所にもなっています。

観音寺 門

伝えによれば、山門は旧桃山城の牢獄の門が移されとものだと
言われ、小型ながら頑丈に細工されてております。

門は楠の一枚板で他に例を見ない珍しい門だともいわれております。

観音寺駒札

門の内側に入りますと、今は大分荒廃していて、修繕されている
ところでした。

観音寺 百たたきの門

牢獄で刑を終えた囚人は「もう二度と戻ってくるんじゃないぞ」と
言って、この門の前で百回鞭で叩かれて送り出されたそうです。

その際下の小さなくぐり戸から出てきたそうで、このことからこの門を
「百叩きの門」と称されるようになりました。

この門のくぐり戸が開閉の時、又風が吹くたびにくぐり戸が開き、
人が泣き叫ぶ声に聞こえたといわれ、ある日ご住職が百日の間食を断ち、
鎮魂の念仏を唱えたことにより人の声が聞こえなくなったと伝えられて
おります。

そんな怖い門が出水の七不思議の一つに数えられております。

観音寺  門のくぐり口

又観音寺では疳の虫封じの「よなじ地蔵」でも信仰を集めています。

観音寺よなき地蔵

10 : 51 : 03 | 京のお寺・神社 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
出水の七不思議
2013 / 09 / 10 ( Tue )
出水の七不思議 №2 福勝寺 


出水の七不思議の二つ目は福勝寺の「左近の桜」
福勝寺は真言宗善通寺派に属し、山号は竹林山と号します。
ご本尊は薬師如来

福勝寺は洛陽三十三所観音巡札所の第29番札所にも数えられております。

もともとは河内国古市郡に創建されたもので正嘉年間(1257年~59年)
に京都に移されたと伝えられております。

皇室との関係も深く後陽成天皇の勅願所となったそうで、土塀には
門跡寺院を表す五線の定規線がつけられております。

又もう一つ通称で「瓢箪寺」とも呼ばれております。

豊臣秀吉が出陣の際に武運長久を願って旗印の千成瓢箪を奉納した。
その威徳を感謝して、寺領を寄進したことから「瓢箪寺」と呼ばれる
ようになったとか。

福勝寺の山門は節分の日のみ開門されます。

その節分の日には弘法大師が中国で学ばれた、貧苦の衆生を救済する
秘法と言われる「如意宝球の修法」という法要が行われ、「千成瓢箪」の
お守りが授与されます。

この千成瓢箪のお守りが大層評判になり全国から大勢の方が列をなして
開門前に並ばれるようになって、現在は予約制になっているそうです。

このお守りはなんと10,000円もするそうで大層なご利益があるのでしょうね。

その福勝寺の山門は節分の日にのみ開門されることになっています。


福勝寺


福勝寺 紋

福勝寺の七不思議は「左近の桜」です。

後西天皇が左近の桜を分枝してこの福勝寺に植えられたという「九重桜」が
有名でした。

残念ながらその「左近の桜」は昭和の初めに枯れてしまい、現在本堂前に
あるのは2代目の桜だといわれております。

来年の春には是非由緒ある桜を拝見したいものです。

福勝寺 九重さくら
22 : 12 : 07 | 京のお寺・神社 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
出水の七不思議
2013 / 09 / 09 ( Mon )
出水の七不思議 №1 華光寺

京の上京区にある出水通というのは東西路で北は中立売通と南は丸太町通
の間に位置し、東は烏丸通から西は千本通までの通りをさします。

大宮通より東は京に都がおかれた平安京の近衛大路に相当し、浄福寺通
は豊臣秀吉が築いた聚楽第が置かれた辺りに相当いたします。

この通りの烏丸通西にあった湧水がしばしば溢れ道路が冠水したところ
から出水通と名付けられたともいわれております。

この出水通付近には豊臣秀吉の都市改造が行われた時に、お寺が通りに
集められ、寺町通とか寺ノ内通と名付けられたように、東の寺町通に
対して西の寺町と江戸時代は呼ばれていたくらいお寺が沢山建立されて
おります。

出水の沢山あるお寺の中で町の人々は不思議なところをみつけて、
「出水の七不思議」と呼んで不思議がられています。

今回はこの出水の七不思議をご紹介します。

先ず1番目は華光寺(けこうじ)の「時雨の松」

華光寺は日蓮宗に属し山号を蓮金山と号します。
ご本尊は十界曼荼羅
妙顕寺の2世日堯上人が豊臣秀吉の援助を得て創建されたと伝え
られています。

秀吉が伏見城内で祀っていた毘沙門天像を本堂に安置されています。

華光寺 山門

山門前には何とも可愛らしいお地蔵さまが置かれています。
思わず微笑んでしまいます。

華光寺 お地蔵さん

お寺ですがなぜか鳥居が本堂の前に置かれています。
神仏習合の名残でしょうか?

華光寺 本堂

この華光寺に豊臣秀吉のお手植えの松が大正時代の初めまでありました。

この松が七不思議の一つ。

この松は「晴れていても松から滴がポタポタと落ちてくる」といわれ
七不思議に数えられています。

現在は枯れてしまって、その根だけが鐘楼の下に残されています。

華光寺 時雨松

本堂前の池泉式お庭は鯉が悠々と泳いで時雨ではありませんが松も
植えられ本堂と庫裏を結ぶ回廊もとても趣があるお寺です。

華光寺 前庭
16 : 03 : 28 | 京のお寺・神社 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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