京の夏の旅
2017 / 09 / 17 ( Sun )
京の夏の旅 本野精吾邸

京の7夏の旅シリーズ 「本野精吾邸」のご紹介です。


看板

本野精吾は明治15年生まれで、大正から昭和に活躍した建築家です。

父盛享(もりみち)は読売新聞の創業者、兄一郎は外務大臣という閨閥の家柄、

精吾は東京帝国大学建築科卒業後、明治41年に現京都工芸繊維大学の
図案教授に就任。 明治42年から3年間ドイツ留学。
当時ヨーロッパで盛んだったモダンデザインに影響を受け、帰国後は
鉄骨や鉄筋コンクリートを使用した建築作品を造り出し、日本における
モダニズム建築の先駆者の一人として知られている方です。

邸宅2

京都の北区等持院にその邸宅が残されています。

自邸はL字型のコンクリートブロックの組み合わせ(中村鎮式ブロック)
という当時ではモダンな建築様式で建てられています。
これは早くから地震対策も考えられていたものなのですね。

中村式ブロック2

1階は板張りで食堂と居間兼用でお部屋を広く機能的に使えるようにされて
います。 暖炉も作られています。

これは優れたモダニズム建築として国際組織のドコモモ日本支部によって
選定されているそうです。

21階

暖炉2

窓の開閉ツマミもデザインが凝らされています。

窓ツマミ2

お部屋の2階からは左大文字を見ることができます。

左大文字

また本野が手掛けた建物は京都市考古資料館(大正3年建築)
鶴巻鶴一郎邸(現栗原邸) 昭和4年建築 山科区疏水べり
京都工芸繊維大学3号館(昭和5年)左京区
等が現存しています。



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八朔祭
2017 / 09 / 03 ( Sun )
八朔祭 松尾大社

松尾大社は京の嵐山の麓にあって、京都最古の神社といわれています。
秦忌寸都里(はたのいみきとり)が松尾山大杉谷の磐座の神霊を勧請して
社殿を造営したと伝えられています。

大鳥居

一条天皇の行幸以来歴代天皇の行幸も度々行われ官幣大社とされています。

官幣大社

古くから酒の神様として崇められ、境内の霊泉「亀の井」の水を醸造の時に
混ぜると酒が腐らないと伝えられ、今も酒の神様として多くの信仰を集めて
おります。

お酒奉納

境内には重森三玲作庭の松風苑や蓬莱の庭、曲水の庭があります。

蓬莱苑


その松尾大社で9月2日、3日と2日間八朔祭が行われました。

八朔とは旧暦の8月1日(朔日)で暦の上では二百十日頃にあたります。
古くは「田の実の節」といって、五穀豊穣、家内安全を祈願する神事として
八朔祭が行われてまいりました。

京の各商家では「田の実」は「頼み」に通じることから日頃お世話になっている
お得意先やご贔屓様に感謝を込めてご挨拶にまわる習わしがあります。
お中元などはこの頃から始めたものでした。

松尾大社の八朔祭は
9月2日は郡太鼓の奉納、盆踊り
9月3日は神事や子供神輿、女神輿が繰り出し、八朔相撲、上桂御霊太鼓の
奉納、嵯峨野六斎念仏等が行われます。

神饌

秋の収穫物を神前に御供えをして 宮司様の祝詞、収穫感謝、豊作祈願、
家内安全祈願の後

宮司祝詞

神楽舞が奉納されます。

神楽舞

子供みこしもきれいに飾り付けられました。

子供みこし

神輿を組み立てるには麻のロープだけで組み立てます。
結び方も代々継承された男結びをされます。
紐を結んでから水をかけるとしっかり締まって解けることはないそうです。

神輿ロープ

境内の土俵では奉納相撲が行われます。

高校生に続いて大人の部に分かれて力強い相撲が繰り広げられます。

奉納相撲

大人の後は赤ちゃんの土俵入りです。

赤ちゃん土俵入り

赤い廻しに赤いハチマキで、子供の健やかな成長を願っての土俵入りです。

赤ちゃん土俵入り2

びっくりした赤ちゃんは大泣きです。
可愛くも微笑ましく、きっと力強い立派な男子に成長してくれることを皆様と
ともに祈りました。

子供太鼓奉納

拝殿では上桂御霊太鼓社中による奉納太鼓が行われました。
最近は太鼓ブームもあってか社中では30名余りの子供たちが練習
を積んでいるそうです。
息もピッタリと可愛い太鼓が奉納されました。

上桂御霊太鼓

子供に引き続いて大人の部

腹の底まで響く勢いの太鼓は勇壮で力強さを感じさせてくれました。

上桂御愛太鼓

暑くて熱くて汗が滝のように流れる今年の夏も漸く秋風が心地よく感じられる
ようになり始めました。

災害の少ない五穀豊穣を祈願しての八朔祭でした。
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