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洛中・洛外紅葉模様12
2009 / 12 / 02 ( Wed )
洛中・洛外紅葉模様12 ”永観堂”

今年の洛中・洛外紅葉模様の締めくくりは見事な色鮮やかさを見せる ”永観堂”です。

標識  ついじ塀

京の東山連峰の繋がる景勝地に ”永観堂”があります。
浄土宗の西山禅林寺派の総本山で山号は聖衆来迎山で正しくは無量寿院禅林寺と
いいます。ご本尊は阿弥陀如来。

貞観5年(863年)弘法大師の高弟の真紹僧都が清和天皇から寺院建立の許可の下禅林寺
という寺名を賜ったのが始まりとされています。
その禅林寺が大きく発展したのは永観律師の時代とされています。永観律師は境内に
施療院の建設や恵まれない人々のために奔走していました。多くの人々は永観律師を
慕い、禅林寺はいつしか永観堂と呼ばれるようになったようです。

永観堂の阿弥陀様は重要文化財に指定されていて ”みかえり阿弥陀”として有名です。

永観律師は夜を徹して念仏修行に日夜励んでおられたそんなある日(永保2年(1082年)
2月15日の早朝)に東の空がしらじらと明け始めた時、ふっと緊張がとけ一瞬息を
のんだ。目の前には確かに誰かがいる、その人が誰か気づいて足がとまってしまった。
その時「永観 遅し」とふりかえり永観の眼を見詰められた。それはまさに阿弥陀様
だったのです。
その慈悲深い穏やかなお顔、お姿がそのままこの ”みかえり阿弥陀様”の形と
してあらわされ本堂にお祀れされています。
この阿弥陀様は私たちに、遅れるものを待つ姿勢、思いやり深く周りをみつめる姿勢、
そして自身を振り返り見、正しく前へ進むことを教えておられるようです。
毎年2月14,15日にはみかえり念仏行道会が夜を徹して行われます。

臥龍廊下 三鈷の松
臥龍廊                        三鈷の松

広大な敷地内にはいくつものお堂が建てられています。そんな中で開山堂から位牌堂
へ続く廊下は山の斜面に沿って木が組み合わされて起伏の激しい廊下で龍の体内を歩く
ような気分を味わうことから”臥龍廊”と名付けられています。
そのすぐ横に”三鈷の松”がそびえています。三鈷は「知恵」「慈悲」「まごころ」
を表すといわれ、この松を持っていると3つの福が授かるといわれております。

盛り砂 お地蔵さま
盛り砂                      わらべ地蔵

釈迦堂(方丈)と勅使門(唐門)の間には珍しい形をした盛り砂をみることができます。
天皇の使者が見えた時、勅使門から入り先ずこの砂を踏んで身を清めたという
清めの砂といわれ、その形は静と動を表しています。
又、昔は今のように煌々と明かりがあったわけではなく、夜ともなれば真っ暗な境内
で、月の光を砂にあて”明かりとりの砂”としての役割もあったようです。

この方丈は室町時代の建立で書院造り「松鳥図」「群仙図」などの見事な襖絵が
見られます。

画仙堂に続く境内にこんな可愛いお地蔵様をみつけました。知恵と慈悲の
われべ地蔵様です。

       多宝塔
      多宝塔

境内の一番高い所に多宝塔があり、ここからは京都市内が一望でき五山の送り火
も見ることができます。
上部は円形で下部は方形、屋根の上には心柱の九輪と水煙がついている珍しい建造物
です。

永観堂には国宝の「山越阿弥陀図」や重要文化財の「当麻曼荼羅図」
「阿弥陀二十五菩薩来迎図」長谷川等伯の「竹虎図」等の沢山寺宝が所蔵されています。


永観堂の七不思議というのもあります。
①抜け雀・・吉方丈の欄間に描かれた雀の絵が一羽少なく抜け出ていったと伝えられる。
②悲田梅・・永観律師が衆生を救うために植えられた梅で現在奇跡的にその内の
       1本が残っている
③臥龍廊・・開山堂に続く廊下
④三鈷の松・・葉が3本、3つの福が授かる
⑤木魚蛙・・境内に住む蛙の鳴き声が木魚を叩いているように聞こえる。
      が姿を見た人は一人もいない。
⑥火除けの阿弥陀如来・・応仁の乱や数々の戦乱で堂宇が焼失したが、
      なぜかこの阿弥陀如来様だけは焼け残って現在に至る。
⑦岩垣紅葉・・永観堂の急斜面に生える紅葉
       永観堂が建立される前この地に住んでいた藤原関雄が
       「おく山のいわがき紅葉散りぬべし照る日の光見る時なくて」と
       詠まれた歌にちなんで名づけられた。

      紅葉2

紅葉3 紅葉

        紅葉4

永観堂の紅葉は目が覚めるような見事な色づきで、全山紅葉真っ盛りです。
夜間ライトアップもされ、日中の景色と、幽玄に照らし出された紅葉もいずれも楽しむ
ことができます。
 
拝観料は1,000円です。

永観堂へは京都駅から市バス5番 南禅寺永観堂下車徒歩3分、地下鉄東西線蹴上下車
徒歩15分です。

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