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半兵衛麩
2012 / 01 / 12 ( Thu )
半兵衛麩さん

京都は五条大橋の東詰南側に、京の老舗「京麩の半兵衛麩」屋さんがあります。
創業は元禄2年(1689年)約三百二十年の歴史ある麩屋さんです。

もともと麩は精進料理に欠かせない食材で、中国に渡った修行僧によって伝えられた
といわれております。

その麩はお寺や宮中に伝わり、江戸中期になってから町衆にも食されるようになった
ようです。
元禄2年に宮中の大膳亮で初代の玉置半兵衛氏がその作り方を覚え京の町で麩屋を
始めたのが起こりと記されております。

表玄関

表玄関2

店構えは出格子の町家風で落ち着いた風格のある造りです。
小屋根には鐘馗さんが祀られています。
鐘馗さんを祀るのは昔、玄宗皇帝が病に伏した時鐘馗が鬼を退治するのを夢見て
病が回復したことから、魔よけとして京都では鐘馗さんを小屋根にお祀りいたします。

井戸

京都は神聖な湧水「名水」が多く見られます。
その名水が京の伝統工芸に大きく寄与いたします。京料理に、お豆腐に、染め物にと
今日の京都の産業には欠かせない要素となっております。

家庭でも井戸は神様の宿る神聖な場所として大切にお守りいたします。

おくどさん

今ではもう殆どみられなくなった「おくどさん」
ご飯用、お湯用、お菜用と使い分けられ薪でおさんどんが行われてまいりました。
このようにきれいに保存されているのは珍しいです。

布袋さん

おくどさんの荒神棚には布袋さんが並べられてります。
京都では家を持つと初午には伏見稲荷に参拝して、商売繁盛を祈願しその帰りに
布袋さんを買って荒神棚に並べます。
最初は小さい物から大きい物へと順に七年間買い増していきます。
そして7年間続けると七福神に通じるとされています。
これだけ揃えられたということは、財が太り、災難から免れている証拠として
大切にしてまいりました。
ここでも大きな立派な布袋さんが置かれております。

坪庭

町家の特徴である坪庭、店間と奥とを区切る坪庭です。
これより奥向きの生活の場とされています。

半兵衛麩さんではこの奥は麩料理を戴くお部屋とされております。

客間

客間も豪華な造りがなされています。調度品も螺鈿の椅子や黒檀の机が
置かれています。

ここからお庭が眺められ、とても雰囲気のいい客間となっています。

庭

老舗のお正月飾りはそれは豪華で立派なものです。
親水が汲まれ、火を用いる大きな炭が中央に水引を懸けてお飾りして
両側にはお神酒がお供えされています。
上段には蒔絵が施されたが家宝の文箱が置かれております。
毎年お正月にはこのようにお飾りをされるそうです。

お正月飾り

お昼のみの麩尽くしのお食事を戴くことができます。
1月の松の内はお正月料理が出てまいります。

渕高

お正月のお屠蘇が振舞われました。
縁高にはよもぎ麩、粟麩、ごま麩の田楽、麩饅頭、はりはり生姜、きぬさや
ご飯、等々が彩りよく盛られております。
お味もさっぱりとやさしいお味です。

生麩のそぼろと酢の物

生麩のそぼろ煮と焼き麩の酢の物

生麩豆腐

生麩のごま豆腐仕立て

すくい湯葉

汲み上げ湯葉
ちょっと冷たいお料理はタイミングよく、口の中をさわやかにしてくれます。

生麩の椀物

生麩と生湯葉のみぞれ和え

湯葉と花麩の素揚げ

湯葉と花麩の素揚げ

蓬麩の白みそ雑煮

蓬麩の白味噌雑煮

湯葉と生麩づくしのお料理は夫々にお味が変えられているので、ひつこくなく
おいしくいただけました。
量的には十分満腹いたしました。お料理は一律3,150円です。

店舗

今では麩もいろいろな工夫を凝らされ、種類も多くおしゃれな販売方がなされて
いて、パーケージもおしゃれに工夫されています。
ちょっとお菓子のような感じがいたします。

生麩のいろいろ

生ものケースもきれいに整頓され、清潔感があふれております。
伝統と格式を重んじられ、家訓も「先義後利」、義を先んじて利を後にする。
常に謙虚で商いに傾注するからこそこの長い伝統が受け継がれているのでしょうね。
京都にはこのように数百年の歴史を有するお店がまだまだ沢山あります。
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