FC2ブログ
西陣魚新
2012 / 05 / 10 ( Thu )
有職料理 西陣魚新

京の西陣に、宮中のお料理司として御奉仕されていた西陣魚新が
あります。

安政2年創業の「西陣魚新」さんは大正・昭和天王の即位大饗の宴や
今上天皇の即位の茶会、又宮家にと明治維新まで仕えてこられた由緒ある
料亭です。

その料理の流儀は四条山蔭流を祖とする流れを組んでおられます。
京都で今まだ有職料理を継承されているのは西陣魚新、萬亀楼、中村屋
の三軒のみのようです。

御所に出入りを許されたお店のみが掲げられる白の麻暖簾がかけれらております

表構え

この辺りは昔は室町幕府がおかれていたところで室町幕府の「七松観」と
呼ばれる七本の素晴らしい松のうちの一本がこの魚新さんの中庭に残されて
おります。

七松観址

玄関には宮内庁御用の看板が掲げられております。

ご用

玄関

敷地内に置かれている井戸は藤原定家がお茶に使ったと言われる名水の
井戸が残されております。

井戸

手前が桜の木でその奥に七松観の松が見えます。

松

丁度端午の節句でお飾りがしてあります。

「京甲冑」は国宝の模写で本金の大鎧、 
  京都伝統産業優秀技術者の安藤桂甫氏によるものだそうです。

とても立派なもので、保存もよろしく輝きが違います。

京甲冑


甲冑2

正倉院御物の写し「子の日箒」
これは年頭の初子の日に衣食の豊を祈る儀式に用いられるもので、
箒は玉真蚕などを掃くための道具だそうです。
始めて拝見いたしました。

箒

檜による兜だそうです。 宮中では窺い知れないいろいろなものが
あるのですね。

檜兜

お座敷の床飾りも素晴らしい調度品が並べられております。
螺鈿の香炉台は細かくて色も時代が醸しだす落ち着いた素晴らしい色が
でております。
掛け軸は八坂神社の絵が描かれています。  作者は聞き洩らしました。

床飾

床飾り2

屏風も宮中の雅な遊びが描かれております。

屏風

屏風2

さて本日のお料理です。

ちまき寿司が3色よもぎの葉が添えられております。
傍には山芋にカニの身が添えられております。
豆乳豆腐にウニが載せられています。 

料理1ちまき寿司

器が素晴らしいです。季節の菖蒲が本金で描かれていてどれも手描きなので
夫々模様が変えられております。

椀

牡丹鱧に玉子豆腐、アスパラと柚子が香り付けに添えられています。
素材を生かしたやさしい味付けはさすが京料理です。

鱧吸い

お造りはイカ、鯛、鰹の3種、 しろみのお魚は自家製のポンズで
色のお魚はたまり醤油で、夫々素材を生かした薬味を使います。

造り

稚鮎におたふく豆、茄子の田楽です
鮎がもう食べられるのですね! 頭から骨まで全て戴くことが出来ます。
柔らかくて、焼加減も鰭の塩加減も素晴らしいです。
季節の先どりです。

鮎

次のお料理は魚新さんの名物料理の「今出川豆腐」です。
色とりどりの野菜のあんがたっぷりかかったお豆腐に若狭のぐじを使った
お料理です。
旧宮家のお気に入りのお料理で別名宮様豆腐とも呼ばれていたそうです。
江戸時代に刊行された豆腐料理の「豆腐百珍」にもでていたそうです。


土生姜の香りがとてもよく、お豆腐にお味がしみ込ませてあるのであんと
マッチして名物のお味をじっくりと戴きました。

今出川豆腐

天麩羅はホタテとウニの挟み上げ、茗荷のかきあげ、とうがらしです。
サクサクとしていて、揚げたての茗荷は香りもそのまま楽しめます。
ホタテの天麩羅は始めて頂きました。

天麩羅

豆ご飯は海老が添えられています。彩りも山椒の香りがとてもよく食が進みます。

ご飯

シャーベットは微妙なお味です。麹と生姜のほのかな味のするシャーベットは
始めての体験で、とても美味しいでものでした。
苺もまさに今旬です。

デザート

どのお料理も素材の味が生かされていて素晴らしいでした。それと同時に器の
素晴らしさ。なかなか味わえない体験でした。

富岡鉄斎

富岡鉄斎の額や金箔の山水画の屏風、鯉の屏風は夫々お部屋の雰囲気に合わせて
組み合わされていて、まさに芸術鑑賞です。
屏風3

京のお料理は器の美、しつらえの美、素材の美・彩り、五感で味わう素晴らしい
ものです。
西陣魚新さんへは予約が必要です。
住所は上京区中筋通浄福治西入る、  電話075-441-0753です。
23 : 07 : 44 | 京料理 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
<<萬壽禅寺 | ホーム | 筒城宮伝承地>>
コメント
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
http://kyonoazemichi.blog60.fc2.com/tb.php/469-6ee31dee
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |