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小山郷 六斎念仏
2012 / 08 / 26 ( Sun )
小山郷 六斎念仏


一月の内で8、14、15、23、29、30の六日は、悪鬼が出て人命を奪う
不吉な日として仏教伝承に基づいて民衆が講を組織して民家などに集
まり念仏を唱える風習が始まったのが南北朝時代から室町時代の始まり
といわれております。

それが講員が死亡した時の供養念仏となり、やがて盂蘭盆会に村々の家
を棚経を唱えて廻るようになったのは江戸時代の始めであったようです。

京の都に六斎念仏が行われたのは慶長2年(1597年)の相国寺の
『鹿苑日禄』によると、江戸時代に入ってから、近郊農家の人々がお盆の
時期に村中を念仏を唱えて回るようになり、それがやがて洛中に出かけて
商家など大店を檀那場として、店先などで棚経を唱えてお布施を頂戴した。
と記されていてこの頃は純粋に念仏のみであったようです。

江戸中期になりますと当時流行していた歌舞音曲を六斎太鼓で巧みに打ち
分けたり神楽として演じていた獅子舞や壬生狂言などで演じていた「土蜘蛛」
祇園囃子などを採り入れて工夫をこらし独自の芸能をあみ出し、宗教的の色彩
の濃い念仏中心の六斎にたいして、これらの六斎念仏を芸能念仏と呼ぶように
なりました。

小山郷の六斎念仏は都の近郊の三十軒程の農家が代々その精神と技術を受け継
いで毎年八月の盂蘭盆会の供養として六地蔵一番札所の上善寺で念仏踊りを奉納
されてきて今日まで伝承されて、現在では国の重要無形文化財に指定されています。

今年も地蔵盆の8月22日午後8時から上善寺で六斎念仏が奉納されました。

提灯 小山郷

現在小山郷の六斎念仏を構成するメンバーは二十数人で11曲にわたる
演目が奉納されました。

メンバー

先ず打ち出しの大太鼓と二丁吊鉦を合図に演目が始まります。

打ち出し

「発願」の演目は太鼓を抱えた数人が半円となり笛方も入り、全員で
念仏の始まりです。

打ち出しの曲や鳥追いの曲が笛と太鼓で掛け合いながら、夫々太鼓の打ち方
を変えた曲目が演じられました。

鳥追いの曲

「四ツ太鼓」では
四つの太鼓をすべて順に笛にあわせてうちならしていきます。
それぞれ人によってその打ち方がちがって面白さがあります。
六斎念仏のメンバーになると先ずはこの四つ太鼓の練習から始まる
そうです。

四つ太鼓


演目の中には復活を果たしたと言われるコミカルな猿廻しの親方に操られる
猿のしぐさが演じられました。

猿回し

「三社」では四人がむきあってそれぞれ太鼓の打ち方で曲目がつくられ
四人がまた交互に打ち合うなど隊型の変化と曲打ちを披露されました。

三社

「祇園囃子」
まさに京の祇園祭のお囃子を、出発から辻回し、巡行とその速度や打ち方の
違いを太鼓と鉦、笛で祇園祭と同じ曲が演じられました。

即興でコミカルなお坊さんと娘さんのおどけた太鼓が次第に2人の
連打に変わり会場を大いに盛り上げでおられました。

祇園囃子2


祇園囃子

本日のメインエベントの獅子と土蜘蛛です。
アクロバットの要素がおおいに入りみていてハラハラさせられる力の入った
演目です。

血気盛んな獅子が舞い、悪霊を退散させる演目です。

獅子と土蜘蛛


獅子

昔から子供は獅子に頭を噛んでもらうと賢くなるといわれ、よく噛んで
もらっていました。
今日も会場に参拝の多くの子供も大人も獅子に噛んでもらいます。
特に子供は、おお泣きする子もいればおとなしく噛んでもらう子もいて
会場はおお賑わいです。

獅子2

さて、これからがハラハラドキドキいたします。
三段の碁盤の上でアクロバットが始まります。
狭い碁盤の上で二人が演じる獅子は逆立ちをし、のけぞって
最後は碁盤の上から逆立ち降りいたします。


碁盤1

会場からはヒヤーとか声とともに手に汗をいたします。

碁盤2

碁盤がゆらぐと思わず目を伏せたり、「もういいから」など声が
もれてきます。

碁盤3

疲れて眠りこけている獅子を土蜘蛛が起しにかかります。

土蜘蛛

蜘蛛は糸でからめて獅子を退治しようとしますが、獅子は負けては
いません。戦いが始まります。

土蜘蛛2

最後が獅子が勝ち、又意気盛んに舞い悪霊を退治いたします。

獅子復活

とても見ごたえのある小山郷の六斎念仏でした。
所属される方々は普段は他にお仕事をされていて、この六斎念仏も保存会として
継承されていますが、とても熟練されていて、新たな工夫も凝らされ、継承
されていることに感動いたしました。
これが次の代そして又次の代へと継承されることを願うものです。
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