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知恩院
2013 / 11 / 04 ( Mon )
国宝知恩院 御影堂 の大修理

11月の声を聞くと次第に紅葉が色づきはじめました。
ここ知恩院の三門を眺める景色も黄葉から照葉へと変わりつつあります。

紅葉

知恩院は浄土宗の総本山で東山の麓に広大な伽藍を構えています。

その伽藍の中心で法然上人をお祀りされている御影堂が今、平成の大修理が
行われていて一般にその様子が公開されています。

連休ともなれば公開の様子を見ようと長蛇の列をなして順番を待ちます。
2日はおよそ1時間待ちで拝見してきました。

現在の多くの建物は寛永10年の火災の後徳川家光によって再興されました。

これまでには元禄15年(1702年)と明治43年(1910年)の2回大修理が
行われてきたことが判明しているそうです。

平成の大修理

日本でも指折りの大きさを誇る御影堂はその大きさを目の当たりにすると
まことに圧巻です。

今回の大修理は屋根の重みで軒先へ引っ張られ傾斜や歪みを生じていたものを
組み替えて解体をしながら補強をしていくという工事です。

現在の屋根は明治の修理で全て葺直されたもので、空葺きで葺かれていました。

その瓦の殆どは寛永当初の瓦で、約1割が明治の時に補足されたものだそうです。
当初の瓦はとても良質な瓦であることが判明しております。

これらの瓦は調査の上可能なものは再利用されるようです。
なので大切に扱われています。

屋根瓦

平葺きの工法は屋根の荷重を軽減することができるため、阪神大震災以降
はこの工法が採用されることがおおくなりました。

屋根平瓦

野地板張りは屋根の下地張で背面正面とも一度も解体修理は受けていなかった
そうです。
材質はヒノキとスギが半々に使われていて、多くは再使用されます。

野地板

小屋組というもので、重い屋根を支える骨組みになります。

これは見事なもので思わず ”すごい” と口ずさんでしまいます。
数えきれないほどの骨組みに太い大きな桔木(はねぎ)が組み込まれて
います。

これはテコの原理で支店を支えに力を分散させます。

こんな建築法を考えた人はすばらしいですね!緻密な計算が伴います。

明治の改修の時にはボルトが使用され始めたそうです。

垂木

はねぎ

屋根の構造では人の身長約170cm位の高さで小屋束、二重梁、三重梁と
その骨組みが組まれています。

屋根構造

ボルトの使用

工事の隙間から蛙股の細工を見ることができます。
龍の蟇股は細かく彫刻されていてとても綺麗です。
こんなに近くではもう二度とみることはできない貴重な体験でした。

蟇股彫刻

鬼瓦は基本的には古いものを踏襲して造られますが微妙にその表情や
大きさはちがいます。

下に降りるとその大きさがびっくりです。

鬼瓦

昔の鬼瓦が保存されているものが今回公開されていました。
カッパの鬼瓦や、火災除けの龍の鬼瓦などが昔はあげられていたようです。

カッパの鬼瓦

その他、襖の飾金具や襖の張り順序、和釘と洋釘、鴬張りの原理、などなど
興味が溢れるものばかり沢山目の当たりで見学することができました。

優れた重要文化財や国宝は日本の文化や歴史の大切な財産であります。
故にこれを守り伝えていかなければならない使命があります。

今回の修理も貴重な財産を調査し、記録して設計監理されています。
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