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松殿山荘
2013 / 11 / 16 ( Sat )
今様合 松殿十五ケ夜

宇治市の木幡に松殿山荘があります。

お屋敷は広く4万坪に及ぶ広さとか、院政期に松殿と呼ばれた関白
藤原基経の邸宅の跡地にあたります。

その後大正時代に高谷宗範の手によって10年の歳月をかけて建てられた
のが現在の建物で、大書院、中書院、中書院控えの間、眺望閣、と
お茶室を17部屋擁するという貴重な文化財となっています。

高谷宗範はこの山荘を築くに当たり「心は円なるを要す、行いは正なるを要す」
という方円に基ずく基本的な考えで築いたそうです。

お庭も書院、茶室に合わせて作庭がなされてどこから眺めてもその雰囲気に
あわせられている素晴らしいものです。

現在は財団法人松殿山荘茶道会が維持管理をされているそうです。

紅葉が色づき始めた山道は芝生がきれいに手入れされています。

紅葉

大門には透かしの模様の上に「南獄」の宗範筆による扁額が掲げ
られています。

門

大玄関は江戸時代の豪商天王寺屋五兵衛の屋敷の玄関を移築
されたものだそうです。

山荘

大書院の天井は吊り上げ格天井になっていて三方からお庭を見渡す
ことができる、まさにパノラマの景色です。

扁額も宗範78歳のときの筆によるものだそうです。

書院扁額

この松殿山荘で11月1日から15日の15ケ日「今様合」が行われました。

今様は平安時代のいにしえの歌遊びのことをいいます。

「松殿今様」は承安4年(1174)に後白河法皇によって15夜連続で法住寺殿にて
行われた今様合を再興するものです。

貴族たちが左右に分かれて、さまざまなものの優劣を判じた遊びを「合せもの」
といい、今様は平安時代の流行歌のようなもので、七五調四節が代表的な
歌の形とされています。

当時の貴族の衣装衣冠束帯を身にまとった歌い手が入場いたします。
左右に分かれて合計4名の詠み人が入場いたします。

詠み人入場

判定人が入場いたします。

判定人入場

全員席に着かれますと、まず色紙と硯がそれぞれに配布されます。

硯の配布

本日のお題は「夢」です。
決められた時間内に夢をお題として即興で歌をつくります。

題 夢

判定人がそれをみて、より深い洞察力と細やかな気持ちの表現が
なされているか判断いたします。

その結果右方なら鶴を、左方ならば亀を松の台に載せます。
これを左右の特典として数えます。

判定

勝敗

勝敗がきまりますと、勝った方の白拍子が即興の舞を歌にあわせて
舞います。

舞

一般の見学者からもお題「夢」の歌を募集されました。

一般公募

その歌の一部を披露され、投稿した人の歌は熊野大権現に奉納
して下さるそうです。
私も1首投稿してまいりました。

舞4

最後に左右の白拍子の舞が披露されました。

舞3

その昔は対決の後には「梁塵秘抄」に残る古典の今様などで歌人を
ねぎらう宴が催されたそうです。

梁塵秘抄は後白河法皇が記されたものです。

舞2

優美で華やかな貴族の遊びを垣間見たひとときでした。

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