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武射神事
2009 / 01 / 16 ( Fri )
武射神事

              上賀茂神社1

1月16日 京都の洛北に位置する上賀茂神社で"武射神事"が行われました。

この武射神事は古くは上賀茂神社所蔵の「嘉元年中行事」(鎌倉末期成立)に
「16日ふしやゆみの御神事」として記載されている古式ゆかしき行事で
一年の邪気を払い豊作や無病息災を祈願して始まったとされています。

まず本殿で儀式が行われ、午前11時から参堂の芝生で的を射る神事が行われます。

ここ上賀茂神社では5月に馬上から矢を射る流鏑馬の神事もおこなわれ、その流鏑馬
に対して地上から矢を射るため歩射神事ともいわれるそうです。

おはらい  そうい弓

まずお祓いが済んでからそうい弓という儀式が行われます。
小笠原流で2人の射手により、矢を上に向けて構え、次に下に向けて構え
魔性を的に集めそこに矢を射て魔性を退治する儀式。

                    宮司

続いて宮司さんによる”ひきめの儀"が行われます。
魔性はいろんなところに潜んでいて、その眠りを起こし、姿を変えているものは元の姿に
戻し、その魔性を的に集め、的の裏には「鬼」と書かれていてその的を射るという神事。
宮司さんの矢は力強く、見事に的を射る素晴らしいものでした。

弓を引くときは国家の安泰、皇室の平穏、国民の幸を祈願して2本の矢を一射づつ奉る
のだそうです。

「ひきめ」とは矢の先のかぶら(ひきめ)に穴が3つ切ってあって、飛んでいくところに(ヒューッ)と
音を発する、その音がヒキガエルに似ているところから「ひきめ」というともいわれているそうです。

しんしょく2  神職2

宮司さんに引き続き神職の方々6人がお二人づつ2射3回放射されます。

弓  弓2

神職の方に引き続き小笠原流弓馬近畿菱友会の方々の"百々手式"による放射の儀が奉納
されます。

百々手式とは・・10人が10の矢を射るところから百手と名づけられた
        射手と的の中間に「幣」がおかれていて的に当たった時はその幣を振る
          という方式

衣装は武家の正装・・直垂、ひきたて烏帽子、に足袋はしとうず(指の切れ目のないもの)
  女性は水干(鎌倉初期の稚児服・・源義経が着ていたであろう)

作法もそれぞれ決められています。
着座から中啓を懐から出し、座っているところに置き、懐紙を出し脇に置き、その上に中啓
を置く。それから1の射手から順次5人づつ射場に入る。
各射手が衣装の紐をはずし片肌を出して準備にかかり、5人が一斉に矢を放つさみだれ式
で2本の矢を(は矢、おと矢の2本)放ち奉納します。

これらの儀式は約1時間位おこなわれ無事魔性を退治し、一年の平安を呼び込むことが
できたと思われます。

                 あたりや


近くでは幸運の当り矢が1500円で販売されていました。

今年は厳しい年の始まりですが、今年一年がより早く平穏を取り戻しますように祈願
いたしました。

17 : 55 : 25 | 京のお寺・神社 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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