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西念寺
2015 / 05 / 09 ( Sat )
非公開文化財 特別公開 西念寺

京都五条通に面して高倉の角にある西念寺は通常非公開
ではありますが、今回ご本尊の阿弥陀如来と涅槃図が公開
されています。

本堂

西念寺は浄土宗西山禅林寺派に属し、山号を報國山と号します。

16世紀の創建と伝えられているそうですが、正式な年号は不明です。
開基は月空上人珠心大和尚と伝えられています。
もともと平安時代左大臣源融の邸宅河原院があった辺りにありましたが、
豊臣秀吉が本願寺領を設けるために現在地に移りました。

当時は末寺に三ケ寺を擁する広大の境内であったものが明治の廃仏毀釈
で伽藍と墓地だけが残されることとなりました。

昭和18年(1943)には京都を戦火から守るため五条通が50mに拡幅され、
大半が接収されて3日間で伽藍が取り壊され現在の寺領となったそうです。

この西念寺のご本尊である阿弥陀如来様は説法印を結ぶ珍しい
お姿で鎌倉時代初期の湛慶一派の作とされています。

阿弥陀如来

また西念寺に伝承されている涅槃図は平安時代後期の作とされています。
縦172.3cm、横207.7cmの大きな涅槃図で保存状態がよろしくて
釈迦像には截金が用いられ赤色もよく残されて数少ない平安時代の
涅槃図であるとご説明されていました。

今後この涅槃図を修復するには2000万円はかかるそうで、その資金捻出に
苦心されているご様子でした。

先代ご住職は戦時中は空襲があると、涅槃図と阿弥陀様を抱いて
井戸に入りこれをお守りされたそうです。

天満宮

西念寺には「千喜満悦天満宮」がお祀りされています。
この天満宮のご神体は道真の像と菅原家繁盛の絵図だ
そうで、もともと足利尊氏の家臣饗庭命鶴丸がお祀りされて
いましたが、子孫が長崎に移住するため宝永元年(1704)
に西念寺に寄進されたものだそうです。
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