御苑 土御門第跡
2017 / 12 / 22 ( Fri ) 藤原道長邸宅跡
京都御苑の中に(仙洞御所の北)土御門第跡と駒札が建てられている 辺りは平安時代中期の公家で摂政藤原兼家の五男「藤原道長」の邸宅が あったところとされています。 邸宅は南北二町に及び、上東門第、京極第などと呼ばれました。 道長の長女彰子を一条天皇の中宮とし、里内裏である道長邸で 後一条天皇や後朱雀天皇が誕生されています。 此の頃道長の権勢は目を見張るものがありました。 寛仁3年(1019)には出家して行観(後行覚)と称しました。 道長の日記『御堂関白記』14巻は自筆本で我国最古の日記として 国宝に指定されています。 この道長邸宅にて催された宴席で ”この世をば わが世とぞおもふ 望月の 欠けたることも なしと思えば” と歌われてから来年は1000年に当たります。 地形からして、この邸宅跡からは月が見えないと思いきや、意外にも大文字山 から月を見ることができるのです。 当時は高層ビルもなく、月の眺めも一際綺麗で、夜長を歌を詠みながら愛でた ことでしょう。 |
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