涌出宮 居籠祭
2018 / 02 / 21 ( Wed )
天下の奇祭 居籠祭
  (国指定 重要無形民俗文化財)


涌出の宮

木津川市山城町の涌出宮は JR奈良線の棚倉駅前に鎮座します。
涌出宮の創建は今から1200年前と伝えられる古社です。

鳥居

伊勢の五十鈴川の畔からご祭神をお迎えしたのが始まりとされています。
涌出宮の正式名は和伎座天乃夫岐賣神社(わきにますあめのふきめじんじゃ)
ご祭神は天乃夫岐賣命

本殿

この涌出宮で2月の第3土曜日から5日間豊作祈願の居籠祭が行われます。
居籠祭の起源は日本書紀によれば、武埴安彦命の軍が大和朝廷軍と戦い
敗北した後、多くの戦死者の霊が祟り悪疫が大流行し人々を悩ませた。
そこで村人は斉み籠って悪疫退散を祈ったのが始まりと云われております。
居籠祭は昭和60年には国の重要無形民俗文化財に指定されています。

国の無形重要文化財

今年は2月17日に行われました。
居籠祭は綺田地区の古川座、平尾地区の与力座、、尾崎座、歩射座の
四座で執り行われる祭りです。
秋祭は収穫感謝で大座、殿屋座、岡之座、中村座の4座が取り仕切られ
ます。
合計8座が年間を通じて行われる宮座行事は2月に神様をお迎えして1年間
宮に鎮座頂き、12月16日の深夜に山にお帰り頂く神事だそうです。

春の居籠祭の行事は
 1月に神社の柏の枝を切りだして芝をつくる 芝作りの行事から始まります。 
 束を61作り祭りまで乾燥させます。

松明の芝

 2月12日の深夜から森まわしという行事が行われます。
 これは他見を許さない秘めた神事で、涌出宮の氏子圏11ケ所の塚に
 御幣をお供えにまわります。 神々をお迎えする神事です。
 2月17日は早朝より大松明作りが行われます。
 61束の乾燥させた芝に6本の樫の木を当て藤蔓で縛り大きな松明が
 出来上がります。61束は神々が山で61日間お休み頂くという意味から

大松明

午後7時頃より神楽舞が奉納されます。

神楽舞2

午後7時30分から門の儀が始まります。
 居籠祭の正客である古川座が中央に 本殿に向かって右に歩射座
 左に尾崎座が座ります。

お祓い

 与力座が儀の進行を務めます。
 先ずは神楽女によりお祓いが行われます。

次に古式にのっとって門の儀が行われます。

門の儀

 宮司の挨拶の後、手水の儀
 榊の小枝を各座許に持っていき、一老から順に葉っぱを一枚とり
 細かくちぎって体にふりかけます。
 これは浄めで手水の儀式となります。

次に盃をかわします。
 へぎの中には盃と鰯が盛られています。
 古川座から順に一同が盃を交わして親交を深めます。

門の儀2

 その後大松明の儀へと移ります。
 火打ち石で火を起し、大松明へ点火されます。

大松明の儀1

 よく乾燥した大松明は大きな炎を上げ一気に燃え盛ります。

大松明の儀2

この煙りや火の粉を浴びることにより悪霊退散のご利益があるとか

大松明の儀3

その後小分けにした松明の火を門の外に運びます。

大松明の儀5

門のところで宮司さんが居籠祭の由縁の祝詞を述べます。

大松明の儀6

祝詞の後、豊作を祈願して白米と五色を「ごまいさんまい」と
蒔きます。
大松明の儀7

深夜には野塚神事が行われます。
 これは他見を許さない秘められた神事で、榊の木でつくられたミニチュアの農具を
 神社の周辺3ケ所に3日間かけて1ケ所づつ野塚に埋めます。
 農具はすぐになくなるそうです。

農具

翌日は10時から 七度半の使い、饗応の儀、お田植え式が行われます。

 早苗

松葉で作られた早苗を植える儀式です。
氏子家から選ばれた幼児が 男の子をボーヨ 女の子をともと呼び
お田植えが行われます。

この早苗は苗代の入口にお供えすると豊作になると言われております。

これらは農作業を楽しんでいる様子を神様にご覧頂く儀式だそうです。

御田の式

この居籠祭は他見を許さない秘められた行事が多く含まれていて、
古式の神事の典型的な形を今に伝える貴重な祭りとされています。 
貴重なお祭りを拝見することができました。
19 : 05 : 31 | 京のお寺・神社 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
<<旧三井家下鴨別邸 | ホーム | 中村楼>>
コメント
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
http://kyonoazemichi.blog60.fc2.com/tb.php/756-b3e71ee0
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |